岡崎城址めぐりウォーク記録

2022年12月23日(金)

クリスマス寒波到来か、朝は一段と冷え込みましたが、大勢の皆さんに参加いただきました。大河ドラマにも登場した岡崎四郎義実のゆかりの地をめぐるウォーク。伊勢原に岡崎城址があったことは知っているが訪れたことがない、そんな皆さんが多かったようです。

馬渡のバス停で下車、岡崎福祉会館前で、観ボラの役員から、今日ウォークする岡崎地区について説明がありました。

最初に岡崎城が造られたのは、平塚市域にある岡崎神社の地と言われ、岡崎四郎義実が城主でした。今日訪れるのは、室町時代、無量寺の地に造られ三浦同寸が居城にした後期岡崎城です。北条早雲と17年間にわたり睨みあいが続いたが、永正9年(1512年)北条早雲の猛攻を受け落城しました。

岡崎地区は北に標高30メートル~35メートル程度の台地が広がっていますが、標高10メートル程度の平地には、土腐と呼ばれる湿地帯があったと言われています。

路傍の石造物の前で、観ボラ役員が説明しています。「大きさが漬物にちょうどいいね」との声も聞こえましたが、地域の歴史が記録されている文化財の一つです。五輪塔や宝篋印塔です。いくつかの部品は欠けていましたが、地元の人が大切に保存しています。

菅原神社に着きました。御祭神は、その名の通り、天満天神と尊称される菅原道真公です。江戸時代半ばに、馬渡の人々が天神様を勧請した馬渡の鎮守様です。

岡崎四郎義実の墓に向かう途中、雪をかぶった富士山がクリアに見えたので、富士山をバックに一枚とりました。

岡崎四郎義実の墓の前です。義実とその嫡子真田与一義忠の乳母吾嬬の墓と言われています。この場所は平塚市岡崎です。義実は「鎌倉殿の13人」にも登場しているが、源頼朝の旗揚げにも参戦し、嫡男の真田与一を石橋山の戦いで失ったのが69歳の時でした。89歳まで活躍しました。

道標には左、「是ヨリ比々多村」、右、「是ヨリ馬渡村」と刻字されています。

道標の前の道路に、平塚市と伊勢原市のの境界?がありました。

後期岡崎城址の無量寺に近づいてきました。本丸は無量寺境内の地にあり、東西北の三方に一重もしくは二重の空堀がめぐらされていました。観ボラの役員から空堀の説明がありました。目の前の堀は埋められ耕作に利用されているようですが、右手の奥に深い堀跡が残っています。

無量寺をめざしてウォークです。

無量寺に着きました。後期岡崎城の中心地に慶長2年(1597年)三浦時高により創建されました。寺門は三浦氏と同じ紋を使っています。境内には六地蔵菩薩、宝篋印塔など多くの石造物をみることができます。

野陣台で、大山を背景にして、班ごとに集合写真をとりました。第1班の皆さんです。

第2班の集合写真です。

第3班の集合写真です。

野陣台は、岡崎城の武士達の駐屯地になっていた場所です。この地で情報を集め戦略を練り、訓練に明け暮れていたと思われます。ここからは全方位を見渡せ、西方に無量寺(後期岡崎城址)、南方に岡崎神社(前期岡崎城址)がある丘陵が望まれます。

写真は野陣台から見た箱根の山々です。

腰取神社の入口にある大句自治会館です。ここでトイレをお借りしましたが、熱いお茶もいただきました。天気は快晴でしたが、野陣台あたりから冷たい風が吹き、熱いお茶でホッとしました。自治会の皆様、ありがとうございました。

腰取神社に着きました。初詣の旗に、いよいよ年越しとの思いを、今日が年内最後のウォークです。観ボラの役員から、神社名の由来につき説明がありました。鎮座地の台地(腰)に位置を占め(取る)ていたので、腰取神社と呼ぶようになったとのことです。

腰取神社の御祭神は木花咲耶姫命と大物主命(大國主命)です。木花咲耶姫命は富士山の祭神なので富士山と父親の大山のビューポイントが設定されています。

冷泉院の入口右には「制葷酒入門」と刻字の結界石があります。「ニンニク、ニラ等の臭さの強いものを食べた人と酒を飲んだ人は入るべからず」の意です。往時の戒めが偲ばれます。境内には多くの石造物があります。

乙女地蔵に着きました。お地蔵様は写真中央の赤い屋根の下ですが、皆さん、女性の説明に聞き入っています。

今日のウォーク(第3班)に参加された紙芝居師こまちゃんです。ウォークの途中でお願いし、乙女地蔵の紙芝居を演じていただきました。下読みなしですが、さすがプロ、語りに魅了されました。いっしょにウォークした第3班の皆さんはラッキーでした。

※乙女地蔵(五反田の乙女地蔵)は、昔から伊勢原に伝わる女性の悲話です。今回の紙芝居は地元の方が作成されたものです。貴重な紙芝居をお借りでき感謝します。


大句バス停近くの交差点にある「大山道標」(大山へ行く方向を示す道標ですが、伊勢原市登録文化財(民俗)登録された9基の内の一つ)に到着し、ここで解散しました。丘陵のウォークでしたが、冬の快晴のもと、富士山や大山の眺望も良かったです。参加者の皆さんも、あらためて(否、はじめて)岡崎城址について知ることができて喜んでいただけたと思います。

いせはら観光ボランティアガイド&ウォーク協会

伊勢原市を拠点とする観光活動を推進するボランティアガイドです。 伊勢原市周辺の観光案内や観光ガイド、ウォーキングなどを開催。