2023年4月10日
豪華な八重桜、色鮮やかなチューリップ、丹沢山系の雄大な展望を楽しむウォークです。
今年の桜前線の北上は早く、ソメイヨシノは終わりましたが、八重桜の出番です。初夏の陽気にも誘われ、多くの皆さんが参加されました。
渋沢駅近くの曲松いちょう公園で準備体操を行った後、企画責任者から、本日のコースの案内や注意事項について説明がありました。その熱い語りを聞いて、参加者一同、今日のウォークへの期待が大きく膨らみました。
公園に隣接した國榮稲荷神社(くにさかえいなり神社)に参拝した後、ウォークがスタートしました。頭高山(ずっこうやま)を目指します。
稲荷神社そばの交差点から千村方面へ、しばらく上りが続きます。
道右側(写真では左)に二塚(ふたんづか)があります。庚申塔、地神塔、富士浅間大神、馬頭観音などがあり、地神塔と庚申塔は合わせて二塚と呼ばれているようです。
頭高山の麓には、東海道の脇往還としても機能していた矢倉沢往還が通っています。今回のウォークでも、コースの途中で、たびたび矢倉沢往還の案内を目にしました。この辺りから、咲き誇った八重桜を見かけるようになります。
頭高山へのコースを少し外れて、八重桜を観賞しました。
皆さん、思わずスマホを取り出し、写真を撮り始めました。
頭高山周辺の千村地区は、八重桜の里として有名です。古くは江戸時代末期からですが、戦後、農家の皆さんが植樹を重ね、千村では2,500本ほど栽培されているようです。食用として全国でも有数の生産地です。
「東国花の寺」の一つに選ばれている泉蔵寺(せんぞうじ)に着きました。前日の4月9日は「ちゅーりっぷまつり」が開かれたそうです。お寺の周辺の八重桜も見ごろを迎え、花にかこまれたお寺です。泉蔵寺は1481年に開かれた寺で、慶安年間には徳川家光から寺領13石の朱印を受けています。
色鮮やかなチューリップに魅了されました。チューリップの数は約5万本、盛りを過ぎた花もありますが、かたい蕾が和らいだものも見かけました。
ご住職の厚意により、泉蔵寺の本堂の中を見学させていただきました。秦野市指定の重要文化財である石造十王像を間近で拝観することができました。中世以降に盛んになった地蔵十王思想に基づき製作された十王像です。十王は閻魔大王をはじめとする人を死後に裁く十人の王で、それぞれが決まった日に裁きを行います。(没後初七日、没後二七日、没後三七日‥‥没後一周忌、没後三回忌)
本堂の前で、参加者の写真を撮りました。第1班の皆さんです。
第2班の皆さんです。
第3班の皆さんです。
泉蔵寺からウォークを再開し、白山神社に着きました。千村の鎮守です。鳥居近くにそびえる杉は、樹齢600年程度の巨木です。秦野市の天然記念物に指定されていますが、かながわの名木100選にも選ばれました。
頭高山の入口の眺望ポイントです。雲一つない青空のもと、丹沢山系がクッキリ見渡せました。案内板を見ながら、それぞれの山の名前を確認しています。
頭高山の標高は303m、山頂まではなだらかな山道が続きます。
山頂に到着です。頭高山はその名の通りどこから見ても丸い頭の形をしています。山と言うよりは丘の感じです。ウィークディでしたが、八重桜、好天に恵まれ、多くの方が見えられていました。
山頂から降りて、八重桜が咲き誇っている桜の里で、昼休憩を取りました。
日差しがまぶしく、木陰でノンビリと休憩です。
観ボラの役員も並んで昼食をとりました。
全員集合して、班ごとに桜の里を後にしました。
帰路は、震生湖の方面へ目指すルートを通りましたが、頭上の八重桜が綺麗です。
参加者の皆さんは、花の色が異なる八重桜、道端の可憐な野草の花、ニッキの木(葉っぱからニッキの香りがしました)などを見つけて楽しんでいました。
祈りの塔の前です。戦没者慰霊碑があり、地元の人から「祈りの丘」とも呼ばれています。ここからの秦野盆地の景観や大山の展望も素晴らしかったです。
雁音神社(かりがね神社)、左の社の陰にかりがねの松があります。千村が大山詣でなどの参拝で賑わっていた頃、京からかりがねという美しい姫が旅の途中「ちむらわかれ」という三差路で倒れたが、村人の看護のかいもなくなくなりました。姫を葬り、一本の松を植えたと言われています。
峠の展望台です。大山をはじめ、岳ノ台、二ノ塔,三ノ塔、新大日、塔ノ岳、大丸、小丸、鍋割山の丹沢表尾根の山並みの景観が楽しめました。
ここからは下りが続き、渋沢神社を経由して、スタート地点の渋沢駅近くの曲松公園に戻って解散しました。今回は、★の数が3つ、約8kmのコースでしたが、最高のウォークびよりにも恵まれて、全員、無事ゴールできました。
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