大山滝めぐりウォーク記録

9月12日(火)、晴れ、2年ぶりの大山滝めぐりです。前回は秋に実施しましたが、今年は、残暑の中で大小の滝めぐりで涼みましょうと、この時期に企画しました。

この日も、朝から暑かったですが、大勢の皆さんにご参加いただけました。伊勢原北口から2便に別れてバスに乗車し、大山に向かいました。

終点の大山ケーブルバス停で下車し、いつものように準備体操です。暑さも考慮して短めに行いましたが、この夏の猛暑でウォークが久しぶりの方も多く、皆さん、入念にウォーミングアップされました。

準備体操に続き、ウォーク担当者からコース説明がありました。ヤマビル対策として、ヤマビルファイターをスプレーし、ウォークをスタートしました。まずは、こま参道です。

こま参道を登り切って、最初の目的地である八段の滝へ向かいました。八段の滝は、関係者以外立ち入り禁止区域にあり、普段、人がほとんど通らない道を進むことから、各班を引率する担当者から、注意事項の説明がありました。

今回の八段の滝の見学は、管理者のご協力により実施できました。当日も、管理者の方に、付き添っていただきました。関係者の皆さんに感謝申し上げます。

滝めぐりのトップバッターは八段の滝です。大山川の清流が苔や羊歯(しだ)の生えている岩面を曲折しつつ、八段となって流れています。

さすが大山です。山中ですが、豊富な水量です。

こま参道です。2番目の滝、元滝(新編相模国風土記稿では「本滝」と書かれています。)から下って、写真は茶湯寺の入口付近です。8月に事前準備で我々担当者が歩いた時は、こま参道でも、息切れがしましたが、今回の参加者の皆さんの歩みはスムーズでした。

この後、千代見橋まで進み、振り返ったら、大山が黒い雲に覆われていました。雨粒もポトリと感じて、にわか雨も懸念されたが心配は無用でした。さらに、とうふ坂を下って、良弁滝へ進みました。

本日、3番目の滝、良弁滝では、滝口の龍頭が迎えてくれました。昭和16年に火消し「に組」が取り付けたものです。

良弁滝は、良弁僧正が大山を開くために最初に水行をした所です。大山詣りの参詣者もこの滝で水垢離(みずごり)を行いました。現在の姿から思い馳せるのは難しいが、沢山の浮世絵にも描かれています。

開山堂です。良弁滝の横にあり、良弁堂とも言われています。良弁を祀っていますが、堂内には、良弁が42歳の時の像、猿が赤子であった良弁を抱いた像が安置されています。扉が閉まっていて見ることはできませんでした。

良弁滝から愛宕滝までは、バス通りを進みました。

本日4番目の滝、愛宕滝です。勢いよく流れて落ちる水、今は、水をくみ上げて流しているようです。

滝に近づくと、マイナスイオンのおかげでほんのりと冷気を感じます。しぶきの方向、風向きのせいか、右側の方が強く感じられました。

阿夫利神社社務局にある池です。鯉が気持ちよさそうに泳いでいました。この地に、江戸時代に大山寺を統括した別当八大坊の下屋敷がありました。大名格の屋敷で、池はその時代の名残です。

社務局地内の木陰で、持参の弁当を食べました。本日のウォークの歩行距離は長くありませんが、久々のウォークで、皆さん、少々お疲れのようでした。

1班、2班、3班、全員そろって集合写真です。社務局の能楽殿の前で撮りました。

禊の大滝へ向かう小田原道の入口にある県道の標識です。たけだ旅館前の道路に埋まっています。今は、自転車も通れない道です。大山詣りが盛んなころは、秦野、その先は小田原から多くの人が利用したのでしょう。

最後の目的地、禊(みそぎ)の大滝です。写真は、8月の事前準備の時のもので、陽ざしが強かったです。本日は、この時分は薄曇りだったと思います。鬱蒼とした木々で空を確かめることはできませんでした。先週の雨の影響か、ところどころ、ぬかるんだ箇所もあり、往復に苦労しました。禊の大滝から、たけだ旅館の前に戻り、班ごとに解散しました。

本日のウォークで、大山六滝(二重滝、八段の滝、元滝、良弁滝、愛宕滝、禊の大滝)のうち、二重滝を除いた5つを制覇しました。八段の滝、禊の大滝へのルートは、少し厳しいところがありましたが、参加者の皆さんには、大山の大小の滝を楽しんでいただけたと思います。

※二重滝は、阿夫利神社下社の下、茶店の横の石段を降りて、見晴台に向かう途中にあります。




いせはら観光ボランティアガイド&ウォーク協会

伊勢原市を拠点とする観光活動を推進するボランティアガイドです。 伊勢原市周辺の観光案内や観光ガイド、ウォーキングなどを開催。