9月6日(金)、台風10号の影響かす涼しい日が続いていましたが、久々の真夏日となりそうな好天気?に恵まれ、6月以降の久しぶりのウオークを行いました。
鎌倉駅西口の時計台広場に9時半集合での受付です。炎天下を避け日蔭での受け付けです。
遠隔地+猛暑日ではありましたが25名の御参加を頂きました。
久々のウォークのせいか幹事が引率用の旗等の用具一式を忘れるという失態も有りましたが、取り合えず英勝寺に向かって3班構成で出発です。
英勝寺の通用門の扉には葵の御紋の中心に桔梗紋のデザインとなっています。
考え様によっては不遜でもありますが、この英勝寺の由来を良く表しているとも思います。
兎に角、暑いので仏殿の軒下で休憩です。英勝寺の境内には鐘楼、山門、仏殿、唐門、祠堂の建造物が有り、江戸時代の作ではありますが、これらは一式で2013年に国の重要文化財に指定された由緒あるものです。
こちらでは仏殿の中を拝見させて頂いているところです。
仏殿の内部には阿弥陀三尊(脇侍は観音菩薩と勢至菩薩)、その両脇には唐の浄土宗開祖の善導大師と日本での浄土宗開祖の法然上人が鎮座しています。
(阿弥陀三尊は徳川家光公の寄進で、運慶作とも言われていますが時代が合わない?)
仏殿の扉には蝉を形をした金具があります。これは蝉が鳴き止まない様に静けさを保つ、といった意味合いが有る様です。金具の横にはハートマークの小さな穴が開けられていますが、これは「猪目(いのめ・・イノシシの目」と呼ばれ、火除けの意味があるそうです。
山門、仏殿の前に通過した暗闇の洞窟内の三霊社権現の石仏です。
配布資料では「由緒不詳」とか書きましたが、調べると道灌以降三代を祀ったものとの事です(相模風土記稿より)
英勝院様のご位牌と墓のある祠堂を見た後は竹林の散策です。鎌倉では報国寺に次ぐ竹林との事で、猛暑を一瞬の間忘れる事が出来ました。
英勝寺を後にして、隣の寿福寺の山門です。
このお寺はかっては頼朝の父の義朝の館が有った場所でもあり、頼朝1周忌に北条政子が、臨済宗の開祖となる栄西を開山として招き創建したものと言われます。
寿福寺境内は一般開放されてないないのですが、裏手の墓地の「やぐら」には開基である北條政子とその息子の実朝の墓があります。北条政子は1225年8月16日(新暦)に亡くなっていますので今年は800回忌にあたります。
この墓地で高浜虚子、大仏次郎などの鎌倉文士の墓も詣でた後、源氏山公園への山道を登ります。
お目当ての太田道灌の墓所に着きました、山道の脇でちょっと寂しいものですが、墓自体は江戸末期に再建されたものとの事です。道灌の墓はここ以外に埼玉の生越町の龍穏寺に太田道真、道灌親子の墓があるとの事で、こちらも訪問すれば道灌公墓所コンプリートでしょうか。
汗だくで登り切った源氏山公園のシンボル、頼朝公鎌倉入り800年記念に作られた若き頼朝像の前で記念写真です。
(日射しが強く、帽子の影で顔が黒くなってしまった方はご容赦下さい。)
源氏山公園から急な坂を下った所が銭洗弁天です。こちらのトンネルの参道は戦後(昭和30年代)に作られたとの事です。
霊験あらたかな湧水で、マネーロンダリング?に勤しむ人や・・・
いつの間にか密かにかき氷を楽しい出る人もいました。
銭洗弁天からは昔の裏参道を通って、最後の佐助稲荷に着きました。
拝殿迄に80数本の赤鳥居が並んでいます。
意外と多くの皆さんは本殿も含めて一周されていました。
最後は鎌倉駅西口までの住宅街のアスファルト道路の帰路となります。
木陰の比較的多いルートですが、久々の猛暑の中で心配された熱中症等のトラブルも無く、鎌倉ウォークを無事に終える事が出来ました。
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