New!二宮、吾妻山公園の菜の花ウォークの記録

真冬の澄んだ空気が心地よく感じるほどの日差しあふれたウォークとなりました。

湘南軽便鉄道とは、秦野で産出された葉タバコを東海道の二宮まで輸送することを主目的として明治39年から昭和12年に廃止されるまで続いてました。そんな鉄道の道に沿って秦野から二宮を目指します。今回のツアーは、菜の花鑑賞と湘南軽便鉄道の石碑を巡るだけでなく、伝説のあるお寺や神社、そして自然あふれる湿生や河川、山なども訪れる盛りだくさんのコースとなります。

小田急線の秦野駅に集合し、15分ほどバスに揺られ、最初の訪問地、井の口の【簔笠神社】に到着です。まずはここで恒例の準備体操を行います。今回の行程は少し長め(7km)なので念入りに足をほぐしました。

まずは1つめの神社、簔笠神社の言われを説明します。祭り神である素戔鳴命 (スサノオノミコト)が旅の途中、この地に簔笠を忘れていったことから簔笠神社と呼ばれるようになった神社です、樹齢400年のご神木「大ケヤキ」は「かながわ名木100選」にも指定されおり見事な風格でした。

簔笠神社を後にしてほどなく、まずは1つ目の湘南軽便鉄道の駅だったという石碑の説明をしました。

次の目的地は厳島湿生公園です。

この公園は清水が湧き出る湿地として有名です。夏にはホタルに出会えることもあるというこの公園の中心には弁天さんとして知られる【厳島神社】が鎮座しています。上から見ると整備されている様子がよくわかりますね。

米倉寺は1,532年に開創された寺院です。境内に足を踏み入れると梅の花がほころびはじめており、鮮やかなピンクに一足早い春の訪れを感じほっこりしました。

米倉寺では本堂の見学とご住職から寺院にまつわる不思議な伝説の竜のお話を伺いました。

こちらの本堂には、高さ2m50cmの2匹の竜の彫刻が佇んでいます。製作年など詳細は不明ですが、江戸時代前期に活躍した彫り師左甚五郎の作と言われているそうです。見れば見るほど迫力が伝わってくる木彫りの竜は左右対称に阿吽の像となっており躍動感ある表情を間近で見ることができた参加者の皆様も圧倒されておりました。

さて、米倉寺を後にして、葛川(くずかわ)沿いにウォークを進めます。河川には、合鴨や大サギ、青サギなどがのんびりとくつろいでおりました。時折、ピーッ、チューッといった鳥の鳴き声が聞こえ目をこらしてみているとなんとカワセミも通りかかりました。鳥のさえずりを聞きながらウォークはつづきます。

さて、いよいよ、最終訪問地の吾妻山の麓に到着しました。これから少し山を登るのでこちらで休憩を取り鋭気を養います。登り坂なので、休み休み頂上を目指します。

頂上に到着し、こちらで昼食休憩です。

二宮町のシンボル菜の花も見事に満開、鮮やかなイエローが青い空に映えて、美しい風景にしばし疲れを忘れることができました。

思い思いの場所で菜の花を眺めながらとる昼食はとても贅沢な気分でした。

さて、肝心の富士山はというと、残念ながらどうしても雲がどいてくれず、すっきりとは見えませんでしたが、それでも存在感は抜群で、参加の皆様も富士山と菜の花のコラボの写真を撮影されてました。

集合写真は頂上136.2mの山頂標識の前で撮影しました。皆さん頑張りましたね。

さて、昼食後は下山しつつ、吾妻神社そして浅間神社を訪ねます。

観ボラのツアーならでは、こちらの両神社でもしっかりと祭り神にまつわる伝説をお伝えしました。

水仙の香りに包まれて、下山しつつ、途中の見晴台では、眺望の良さに目を奪われツアーの終わりを名残り惜しみながらの解散となりました。

花の香り、青い空、青い海、そして鳥のさえずり、心地よく感じる冬の風、歩いた後の美味しい昼食と五感をめいっぱい楽しんだウォークとなりました。

次回は小田原に一足早く春を感じに行きます。

お楽しみに!

いせはら観光ボランティアガイド&ウォーク協会

伊勢原市を拠点とする観光活動を推進するボランティアガイドです。 伊勢原市周辺の観光案内や観光ガイド、ウォーキングなどを開催。