New!矢倉沢往還②ウォークの記録

11月11日と1が続く日ですが今日は矢倉沢往還ウォーク②です。

曇りですが11月なりのウォークには適した天気となりました。

伊勢原駅北口で受付け、本日は21名のご参加を頂きました。

ウォーク難易度が★4個としたせいか、参加者は脚自慢の2班構成となりました。

伊勢原駅北口からバスに乗り桜坂バス停で下車し、最寄りの谷戸岡公園で準備体操と本日のウォークの説明行い、いざ出発です。

本来の矢倉沢往還は国道246号に沿っているのですが、自動車でうるさく味気も無いので善波川に沿った桜並木道を歩きました。未だコスモスも咲いています。

往還から少し寄り道した「太郎の力石」です。平安末期にここ善波の領主で力自慢と云われた善波太郎重氏が四股を踏んだ時に出来た下駄の跡が残っていると伝わる石です。どこが跡なのかは未だに誰にも教えて頂けません・・・。

杉林に入って間もなく、「神代杉」の看板があります。

科学的な調査は行っていないが旧石器時代に川に埋もれた杉が有り伊勢原市の天然記念物に指定されているとの事です。(調査していないのに年代が分かる??)


更に進むと「夜泣き石」が現れます。昔ここで行き倒れになった人の泣き声が夜に聞こえるそうですが、試した人の体験談は聞いた事がありません。

次は「馬頭観音」の石碑群です。この街道で使われた馬の供養塔との事です。

刻まれた年号を見ると昭和とか意外に新しいものがあります。と言っても既に昭和100年ですが・・。

夜泣き石と馬頭観音の暗い杉林を過ぎて明るく開けた所に来るとホッとします。

皆さん、街道の反対側で紅葉が色付き始めた山々を写真に収めています。

歩ける往還も終わったところで、R246 側に回り道です。昨年8月の台風10号による土砂崩れの復旧工事が今も続いています。

旧R246のモーテル街を過ぎると旧善波隧道が現れます。大勢の人間に興奮したワンちゃんの鳴き声を背にトンネルに突入です。旧街道はこのトンネルの真上当たりを通っていた様で、街道を復旧させればこんな危ない歩き方も無いのですが・・・

薄暗いトンネルを進むと、伊勢原と秦野の境界を示している手書きのサインがありました。

短いトンネルですが出口が見えると再びホッとします。

トンネルを過ぎた後に右側の旧街道の坂道を遡って善波峠の切通しに着きました。

ここは矢倉沢往還の中でも街道の面影を最も色濃く残すスポットの一つです。

崖の上では明治の頃までも灯りをともしていた御夜塔を示しています。

往還から外れて、昼食・トイレ休憩の為に権現山と弘法山の中間にある馬場道を目指します。雲が無ければこの正面に冠雪した富士山が見えるのですが、秦野の市街や丹沢から箱根連山を見渡せるパノラマだけでも楽しめます。

馬場道の広場で昼食をとった後での集合写真です。かなりの坂道を歩いて来た跡ですが、健脚の皆さん、未だ々余裕の笑顔です。

馬場道から急な下り道を歩いて往還道と再び合流です。ここには百番供養塔というのがあり、坂東33観音、秩父34観音、西国33観音の合わせて100観音詣りを結願した記念の石碑ですが、徒歩で完結するには金と時間と健康の三拍子(あとはやる気ですか)が揃わないとできません。

R246の難読地名の名古木(ながぬき)交差点を過ぎて秦野駅に向かって歩くと、金目川の入船橋を過ぎた所にある馬頭観音群があります。

更に進んで秦野イオンの入り口で軽便鉄道と十日市場等の説明を皆さん聞き入っています。

往還沿いに残る国の登録有形文化財になっている十日市場の商家です。

段々、こういう古い家は無くなっていきます。

最後は水無川の河畔に降りて伏流水の澄んだ水面を眺めながら歩き、秦野駅北口で解散いたしました。★4個でも参加して頂いた方々なので疲れも見せずに無事に解散となりました。

この調子ですとこれからの往還歩きも期待出来ますので宜しくお願いいたします。

いせはら観光ボランティアガイド&ウォーク協会

伊勢原市を拠点とする観光活動を推進するボランティアガイドです。 伊勢原市周辺の観光案内や観光ガイド、ウォーキングなどを開催。